prairiestreetの日記 その2

スポーツを通じて思うところを書きます

ACL 準決勝 1stレグ 蔚山 - 横浜

ACL準決勝 1stレグ

蔚山現代 - 横浜F・マリノス

 

マリノス史上初のベスト4クラブワールドカップまであと4試合。
まずは事実上の東アジアNo.1を決める準決勝、相手は韓国Kリーグ2連覇中の蔚山

マリノスは天野が2022年に在籍し、ナム・テヒがユースの途中まで過ごしたチームでもある。

 

マリノススタメン

FW 宮市、ロペス、ヤン
MF 天野、榊原、植中
DF 渡辺泰基、上島、畠中、松原
GK ポープ

 

エウベル、エドゥアルド、渡辺皓太、喜田がケガ…

 

結果:

蔚山 1-0 横浜

 

総括:最少失点で2ndレグに挑めることをプラスに捉えたい。

 

蔚山は本当に強い上にチームとしてのうまさもあった。つなぐところとカウンターの使い分け、割り切って守るところと一気に攻め立てるところなど勝負どころをはっきりさせている非常に良いチーム。強いCF、戦えるトップ下、縦に早いWG、1対1に強いSB、パス回し時の体の使い方など近い将来のJリーグチームの理想形を体現しているような気さえした。
蔚山の14番のトップ下レフティのイ・ドンギョンは2023年ライバルの全北に移籍した天野を彷彿とさせるプレイヤーの印象が強く残った。右SBのソル・ヨンウも宮市や井上をほぼ完璧に抑えていたと言って良い。

 

マリノスは失点後は持たされているとわかっていても攻撃はできていた。個々の技術は負けていない。
ただ、奪われてから素早く縦にプレイをする蔚山には何度も肝を冷やした。DAZNで解説の水沼も言っていたが、なんでもないところからいきなりチャンスを作り出すのを目の当たりにした。キューウェル監督にとってもマリノスにとってもJリーグ後半戦を戦う上でヒントというか、参考になる攻め方をされたと思う。

技術はあるのだから、個人ではつなぐのか蹴り出すのかの判断を素早くして、チームでは守備時に相手が1トップならCBのどちらが行くか、SBが上がった時のカウンターは遅らせるのか外に追い込むのかなど決まり事をはっきりさせていけばマリノスはもう一段階今よりも強くなると思った。今日の試合を見たマリノスサポーターも蔚山のサッカーに対して取り入れるべきところがあるぞと感じたのではないだろうか。

 

58分に植中の早いクロスをロペスが空振り、80分に天野のクロスにヤンが浮かして外すなどしたが、マリノスもポストに2度救われている。至近距離のヘディングシュート含めポープの外に弾き出す守備も本当に毎度毎度感謝しかない。

 

榊原は今日も前半は特に良かった。喜田の不在を感じさせないくらいに。喜田に比べて強度は下がるが大きな展開ができるようになる。後半開始直後のミドルシュートも思いが伝わる。
残念だったのは67分、相手ペナルティエリアの外でなんでもないヘディングをし損ねてカウンターをくらった上に、土曜日の湘南戦同様またしても走って戻ることができていなかったこと。直後に山根と交代したあたり疲労キューウェルも織り込み済みだと思うが、マリノスのサッカーで強度が最も求められるポジションのため時間を決めるなどして交代まで走り続ける強度がほしいところ。喜田からポジションを奪う可能性は山根よりは感じるのでぜひとも榊原には戦い続けてほしい。高い目標だが行けるぞ。

 

64分に宮市→井上、井上はある程度やれていたし、次は後ろにではなく縦に仕掛けたりクロスを狙ってほしい。

72分に植中、榊原→ナム、山根の交代はピタリと当たり中盤の強度が上がって再び戦えるようになった。

今日得点が奪えなかったのは最後の交代が88分と遅すぎたこと。(天野、渡辺泰基→水沼、小池龍太)

守備固めならわかるが追いかけるために攻撃的な選手を入れるならせめて残り10分くらいは欲しいところ。水沼が出てヤンが中に入るのが機能するのかどうかがわからないまま終わってしまった。そもそも水沼と小池龍太はファーストプレー見る限り試合に入れていないように見えた。

 

とは言え、韓国王者に十分通用している。来週の横浜での2ndレグは逆転突破を期待してる。何より、ACL王者に輝くマリノスが見たい。