prairiestreetの日記 その2

スポーツを通じて思うところを書きます

3/13 ACL準々決勝 横浜 - 山東

マリノスACLになって史上初のベスト8進出。
準々決勝の相手はグループリーグ2戦2勝の中国、山東泰山。

第1戦のアウェーは2−1で勝利。とにかくアフターで削られまくったイメージ。
今日引き分け以上で、勢いそのままベスト4に残れるか。

 

結果は1-0。
A・ロペス様々と唸らされたゴールだった。

ベスト4進出。クラブの歴史を更新し続けている。

 

FW エウベル、A・ロペス、ヤン・マテウス
MF 植中、喜田、渡辺皓太
DF 永戸、エドゥアルド、上島、松原
GK ポープ

 

前半は動きも内容も手堅いもので、山東もそこまで食らいついては来ない。43分にヤン・マテウスが太もも裏を痛めて宮市に交代。これが同じポジションの水沼じゃなかったのが結果的に後半のメンバー構成上非常に大きな意味を持った。

後半2分で永戸が2枚目のイエローで退場、山東の猛攻撃が始まる…が、すぐに選手交代で植中→渡辺泰基、エウベル→山根とする。先制点だけは与えたくない中で逆にやることが明確になり、

FW ロペス
1.5列目 宮市
ボランチ 渡辺皓太、喜田、山根
DF 渡辺泰基、エドゥアルド、上島、松原

の形で、2列7人のブロックで構え、ロペスと宮市が幅を使って動き縦に仕掛ける形に。

 

現にロペスが独力で突破を2回も見せ、相手ゴールに迫ったことで相手は常に2-3人残る形になり少なくとも守備時には数的不利を感じることは少なかった。
そして耐えて耐えて右サイドからの攻撃で宮市が2人を引き付けて間を通したパスを山根が中に入れロペスのボレーでマリノス先制、決勝点に。

苛立ちを隠せない山東はラフプレーこそないものの後半38分に28番が宮市に足をかけたのがDOGSOとなり退場、10人対10人となりほぼ勝負あり。最後の山東ペナルティエリア左からのフリーキックもエース9番がマリノススローインにしてしまうほど明後日の方向に飛ばしてしまい万事休す。

 

良かったところ

・GKのポープが今日は特に大当たりで安心して見ていられた。上島、エドゥアルドも今日は本当に安心して見ていられた。後半途中から、少なくとも崩されてやられる感じは全くしなかった。数的不利でもラインコントロールもしっかりとやり続け、オフサイドも取れている。

・得点シーンは相手の交代選手のフワッとした感じを見事に突いた。ロペスの前にいた67番はこの2分前に交代で入ってきたんだけど、まず左サイドバックに入って、ロペスに抜かれそうになって反射的にユニフォームを引っ張ってファウル取られて、その後右と入れ替わっていて試合に入れておらず完全にボールウォッチャーになっていた。山根が蹴る前に一つ動きを見せ相手4番が外されかけたことにより余計ボールに気を取られ、後ろのロペスに全く気づかずにやられていた。この一連の隙を突く動きは本当に見事。

 

悪かったところ

・永戸は全体的に軽かった。植中やエウベルが中から左に運んだ時に縦に行かず開いて足元で受けようとするばかりで怖くない。縦に中に動く右の松原とは対照的。その上で退場までしては次出られない意味でももったいない。まだ本調子でないというよりキューウェルのサッカーを理解できていないのではないかとさえ思った。これなら攻撃的に加藤蓮、守備的に渡辺泰基でいいよ、となってしまう。マリノスがあらゆるレギュレーションで上に行くために永戸のプレースキックと攻撃力は絶対に必要だからとにかく上げてきてほしい。これで終わりじゃないだろうと信じてる、マジで。

 

聞けばレッズがACLを取った翌年はガンバ、鹿島と日本勢がACL連覇しているそうな。今年もぜひ続いて、4チーム目のJクラブになってほしい。そろそろ甲府みたいに、首都圏のJサポのみなさんが各チームのユニフォーム着て日産のゴール裏にホームで集まらないかなぁと期待してる。

 

マリノスに来る前の中国でのプレー経験から「中国のチームはボールを持ってプレーするのは慣れていないので、前掛かりになって必ずチャンスが来るとエウベルやエドゥアルドに伝えていた」と。この試合、ロペスが過去最高に頼りになると思った試合だった。