prairiestreetの日記 その2

スポーツを通じて思うところを書きます

3/7 ヤングなでしこ- U-20中国女子代表

U-20ワールドカップ出場権をかけたアジアカップ女子、予選リーグで2位以内で出場決定となる大会。日本はBグループで北朝鮮、中国、ベトナムと同居し、第1戦ベトナムに10-0で勝利。今日勝てば出場決定となる一戦。

 

結果は2-0。

シュート数(枠内) 日本24(9) 中国4(2)

ボール支配率 日本63% 中国37%

パス成功率 日本73% 中国58%

コーナーキック 日本11 中国2

これだけ見れば、日本が圧倒していたと見えるかもしれない。
事実、中国側のメディアの方が完敗と考えている。

ヤングなでしこの強さに中国指揮官も感服!「技術面ではまだまだ差がある」【アジア杯】 | サッカーダイジェストWeb

「差が大きすぎる。20年たっても日本には勝てない」U-20なでしこに完敗、中国のファンは脱帽!「受け身で殴られ続けた」【アジア杯】 | サッカーダイジェストWeb

 

だが、必ずしも日本が試合を通して圧倒したというわけでない。少なくとも中国の採った戦術に前半は日本の特に最終ラインは苦しめられていた。
その戦術とは、ワントップの長身FW9番にハイボールを当て、セカンドボールを回収して攻めるという、極めてシンプルかつ単純なものだ。それがどうした、中国は上背、フィジカルでは明らかに日本に勝っている。加えてロングボールを蹴るのは自陣のゴールから遠ざける事とイコールなら有効と考えるに決まっている。加えて中国の右サイドの7番の突破や51分の9番へのクロスにヒヤリとしたシーンもあった…が、危ない場面はここが最後だったか。

79分に日本は笹井が抜け出し左サイドで仕掛けようというところで…後ろからの押し上げはなく1対3を強いられていたり、82分に松窪がシュートの後にひざに手をつきふくらはぎを伸ばすなど日本を消耗させる作戦は一定成功していたとも思う。

それでも、日本は最後までゴールを割らせなかったのは見事。逆に中国の9番が交代するなどフィジカル勝負でも最後まで負けなかったのは本当に素晴らしかった。後半途中からはほぼ日本のペースでできていたと思う。相手のフィジカルを技術で消耗させるという意味で、確かに日本のほうが上だった。

 

個人的に一番効いていたのは5番の大山。セカンドボールを回収し、技術もあるから奪われない。見ていて頼もしかった。
GK大山も頼もしかった。打たれたシュートも冷静に外にはじいていた。DFが踏ん張れたのも、キーパーが安定していていると相手の攻撃を受けに回りすぎなくなるのもあるのではないか。

1点目のパスワークも見事。左でつないだ後の右への展開は相手のCBをボールウォッチャーにさせ、すぐに中に折り返したから後ろから走り込んだ土方をケアする時間を与えず、完璧な崩しだった。

2点目のフリーキックはあの距離でコースを突く素晴らしいものだったが、相手のGKはジャンプする直前の一歩がグラウンドに足を取られていてまともにジャンプすることができていなかった。もしも芝が整ったグラウンドだったら…
まぁ、芝が整っていたらもしかしたら日本はもっと圧倒していたかもしれないか。

 

この大会、アジアでは圧倒的成績を誇る日本、このまま優勝してU-20ワールドカップに行ってほしい。

 

 

確かにこれだけ見たら終始日本が圧倒したように見える…かな。