ヤングなでしこが3連覇しているこの大会、その相手は常に北朝鮮(と、書きます)、つまり3連続準優勝。アジアの女子サッカーを見る上では昔も今も絶対に避けては通れない相手。
結果は
日本1-2北朝鮮
ボール支配率 日本44% 北朝鮮56%
シュート(枠内) 日本11(3) 北朝鮮14(8)
前半はほぼ互角に見えたし、日本の技術対北朝鮮のフィジカルが見事なくらい発揮されていた。しかし後半15分くらいから徐々に北朝鮮がペースを握り始め、そこからは日本は防戦一方になった。延長を意識したのか受けに回った後半40分でクロスから失点。
良かったところ
・キーパーの鹿島は前半5分、後半30分のセーブを筆頭によく防いでいた。2失点はボールウォッチャーになったDFの裏を取られた形でどちらも勢いよく飛び出してきたので難しい。
・得点シーンで23番久保田が前を向いた時、なぜゴール前(左側)の13番辻澤に出さず右に展開したのかと思ったが、右で受けた14番土方がクロス、中で辻澤が合わせるという相手のDFを揺さぶった見事なものだった。
・5番大山、8番角田の両ボランチは効いていた。この強度が90分続かなかったことは次への持ち越しにしよう。2人が効いている間は中でやられる感じはなかった。
・6番の佐々木は左足の技術が本当に高い。だから後半アディショナルタイムでシュートが枠の外に行った時に万事休すと思っちゃったよ。これだけ猛攻にさらされてよくそこまで走っていた、とも思った。
・総じて、伸びしろがあるメンバーばかりだと思った。なでしこJAPANの未来は明るいぞ。この年代でなでしこデビュー済みの藤野と古賀なしでもこれだけやれるのなら。ちなみに13番の辻澤の叔父さんが本山雅志、8番角田の兄は角田涼太朗と聞き今後も応援に力が入る。
良くなかったところ
・わかっちゃいたけどフィジカルに差はあった。前半から割と球際勝負が多かったから中2日で試合が続くと疲れが技術に及び…最後に差が出るのはフィジカルになっちゃうかなとも思った。走り負けているのではなく、接触時の強度の差。
・負けているのなら交代カードは使い切ってほしかった。
この負けは相手の喜び方を見てもめちゃ悔しいけど、これが将来活きることを楽しみにしてます。日本の女子サッカーはおもしろいし、そのひたむきさは応援したくなる。