prairiestreetの日記 その2

スポーツを通じて思うところを書きます

6/15 明治安田J1リーグ 第18節 横浜 - 町田(追記あり)

明治安田J1リーグ 第18節

横浜F・マリノス - FC町田ゼルビア

DAZNにて観戦

 

マリノススタメン

FW 宮市、ロペス、ヤン
MF 渡辺皓太、喜田、天野
DF 永戸、渡辺泰基、上島、松原
GK ポープ

 

町田スタメン

FW エリキ、藤尾
MF 平河、下田、柴戸、バスケス
DF 林、昌子、ドレシェヴィッチ、望月
GK 谷

 

結果:

横浜 1-3 町田

マリノス:宮市14分

町田:昌子43分、藤尾56分、下田60分

 

ボール保持率 マリノス64% 町田36%

シュート数(枠内) マリノス8(6) 町田16(10)

コーナーキック マリノス3 町田7

 

総括:

完敗。

 

自分で試合中に取ったメモ、マリノスに関してはゴールシーン以外では渡辺皓太が前半終了間際に2人ずつ合計4人をかわしてボールを失わなかった事しか書いてない…

 

先週の鹿島も同じこと思ったけど、スタートは良かった。先制点も取れた。しかし逆転される時は一気に流れごと持っていかれる感じ。今季6敗のうち逆転負け4試合…
その後は鹿島戦では1点返し、今日もVARでファウル、得点取り消しはあったけど2点目も一回は入った。

 

4-4-2の町田に対して中盤で喜田が余る形になるからGKやCBからのパス回しで喜田にパスを付けることができているうちは安心して見ていられた。

 

流れが変わったと思ったのは37分にエリキにイエローが出たシーン。

直後、38分に下田と天野がボールに行って天野が体入れたところで町田のFKになった。おそらくこれはエリキのイエローと整合性を取る、辻褄合わせのようなファウルだったんだけど、このFKは失点しなかったけど、マリノスのカウンターがシュートまで持っていけなかった次のシーンで宮市が望月に対し体を入れたファウルのFKで失点。

 

町田のセットプレーは当然警戒していたが、ここまではボールを回すことによって町田の攻撃を回避できていたのに、このあたりからボールを回させられるような形になりマリノスは徐々に流れを失う。

後半10分、結果的に唯一決定的な場面、右で組み立てロペスから宮市へのパスが通った後、クロスが大きく外へ外れていってしまった。ここで流れが完全になくなった。

 

ピンチの後にチャンスあり、町田は次のゴールキックから最後は平河→バスケス→藤尾で決勝点、しかもスーパーゴールと言っていいでしょこれは。藤尾があれ決めるのも、バスケスがアウトでパス出すのも、平河のスルーパスも全てがすごかった。「うおぉっ!」て思わず出した自分の声が宮市のゴールよりも大きかった。

 

後半15分の下田のFKは、DAZNで見てた人ならけっこう多くの人が「これ入るわ」って蹴る前に思ったんじゃないかな。キーパーから見て左側がなんでそんなに空いているのと思った。左足のキッカーはキーパーから遠ざかるようなボールのほうが得意なんだからあれは空けすぎでしょ。壁を越えれば決まると確信して打たれてたから、多少コースが甘くても思い切りの良さで蹴り込まれた形。
(てか、下田ZARD好きなんか!くっそー、なぜか町田のことを調べれば調べるほど好きになっていくぞ…試合前は仙頭(元マリノス)控えか、舐めんなよと思ってたのに)

 

それと、平河は今まで見た中で一番キレッキレに見えた。藤尾もだけど、木曜日に14時間?の時差を抱えてU-23アメリカ遠征から帰ってきたばかりでよくこんな動きできるな。8分の上島を振り切ってシュート、25分松原と入れ替わったところ、31分こぼれ球に反応してエリキへパス、36分、1対2でも縦に仕掛けて左足でクロス。ほぼフル出場してるんだから本当にすごいわ。いや知ってたけどはるかにすごかった。

 

マリノスの敗因は、両サイドの攻防かなぁ。

左サイドは宮市がボールを持つと望月は時間を稼ぎその間にバスケスが戻り1対2の状況を作られていた。代わった井上も、今日はいなかったエウベルも縦に仕掛けるより中に入るのが得意だからそこを封じられていた。宮市は一度仕掛けたけど、スピードもあり足の長い望月を抜けないと思わされたのだろうか。永戸の上がる動きがないのも気になった。
天皇杯見てないけど、吉尾が良かったならこのポジションに左利きを置いて縦の仕掛けや左足のクロスでも展開できるようにしたいと思った。右の水沼みたいに。

192cmの望月は町田の攻撃の起点になっていた。足元にうまく収められ、宮市は攻撃も守備も終始対応に苦労していた印象。↑に書いた、流れを失うキックミスも、(解説の福田の言う通り)望月によって消耗させられたものかもしれない。

 

右サイドはいつもボールを持って自由に動くヤンを見ることがほとんどなかったし、松原の上がりもなかった。つまり、必然的に平河が効いていたということになる。現に前半だけであれだけやられると松原も上がれなくなるし、ヤンは受けたボールをまずキープしにかかるから孤立させて素早く複数で囲んで対応すれば右サイドは手詰まりになってしまう。

 

また、マリノスの敗因が町田の勝因と裏表でないのが不思議。町田はサイドを支配して攻撃をしていた印象はあまりない。やってることはあくまでもペナ幅でのボール奪取やロングボールを狙いとしているように見えた。奪ったら縦を見る、高い位置で奪ったら縦に走る選手がいる、そんな印象。相手の良さを消した上で自分たちの良さを最大限に出すという意味で、マリノスは完敗を喫したという感じ。

 

正直、ACLで決勝まで勝ち上がったからうやむやになってしまっていたのではないかと思うくらいマリノスはチーム状態が悪く見える。ACL落とした後は柏に4-0、さぁこれからというときに1位と2位相手とは言え連敗、しかも逆転負けはいただけない。

選手が固定できないことが底上げと言うより連携不足に寄ってしまっている。特にセンターバックが2枚とも誰が軸なのかわからないのはチームの敗戦に影響していると思う。

別に今年は足元を固める年にしても良いんだけど、9月からまたACL始まるんでしょ?そして現実的にマリノスはもう今年はリーグ戦ではなく天皇杯を取るか、来年ACLを取るかしないと出場できなくなるわけで。そうなると夏の補強は必須だよね。

 

補強としては、左利きのウイング、スピードのある怪我しないセンターバック、足元の技術が高いキーパーあたりかな。具体的に…岩田はまだ帰ってこないよなぁ…全然出てこないや。CFGさんお願いします。

 

 

 

【以下、追記】

 

ぼんやり思ったマリノスの問題点をはっきり言語化してくれるこの人すごいや。

確かに、序盤は後ろでのパス回しが喜田に縦パス付けれていたけど、途中から2トップが真ん中(喜田)切る人と、GK経由で逆サイドへのパスを、GKを切りながら追いかける人に分けて、マリノスはそれでもつなごうとするから苦しくなった。件の天野と下田のところなんか正に上島の苦し紛れのパスだし。

この修正を、ハーフタイムではなく試合中にできるのが町田の強さなのかな。

この試合、見れば見るほど興味深い。