prairiestreetの日記 その2

スポーツを通じて思うところを書きます

AFC ラウンド16 横浜F・マリノス ー バンコク・ユナイテッド

DAZNに入って大きな変化の一つがACLを生中継で見られるようになったこと。やはりマリノスの試合が多く見られるというのは嬉しいし、何よりハリー・キューウェル監督の初陣、アウェー、国外での公式戦となれば期待と不安でいっぱいのこの試合。

この記事、とてもわかりやすく現時点でのマリノス、去年と今年の違いを書いてくれている。船木さんの記事はいいというか、いい記事だと思って読み進めるとこの名前よく見るわ。

 

マリノスは4-3-3。

FW エウベル、A・ロペス、ヤン・マテウス

MF ナムテヒ、渡辺皓太、喜田

DF 加藤、エドゥアルド、上島、松原

GK ポープ・ウィリアム

 

なるほど、この初陣かという感じ。注目は渡辺皓太。去年までは4-2-3-1のダブルボランチだったのが1列上がってシャドーの位置へ。

 

 

結果は2-2のドロー。アウェイだからこれで良し、とはならん。解説の林さんも言ってたけど残念。勝てた試合を引き分けに持ち込まれた。

うまくいくこといかないこと、それぞれが良さが見えた。

 

良かったところ
・相手CKをクリアしてGKまで戻された時にプレッシャーを掛けに行ったのは喜田だった。
・攻撃時、敵陣でクロスを上げる際ロペスがニアに入り背後をシャドーが走り込むのは可能性が見えた。(実際2点目はその形で後ろから渡辺皓太が決めた)
・シャドーとウイングの入れ替わりは相手のマークをうまく外せていた。
・相手のマークがCBには来ないからエドゥアルドの持ち運びはマークのズレを生み出して効いていた(上島は少しビビっていたように見えた)
・攻撃時に松原がボランチの位置で喜田と並ぶと保持が安定する(偽サイドバックとは少し違うような…)
・相手のCKのトリックプレーを喜田は完全に読んでいた
・加藤が倒れたままプレー続行で相手の左から右にクロスが入った際、喜田がクリアーして凌ぐ(加藤のカバーを全力で戻ってした)
・天野が交代で入った後、(ファーストプレーかな?)10分以上攻められて耐えていたところ、たった一つのパスで得点のチャンスを作り出した。この後マリノスがまた息を吹き返したところを見ても大きなプレーとなった。

悪かったところ

・開始直後から加藤は守備時に1対2の対応を迫られていた。相手の右サイドの脅威を一人で受けに回ってしまった。抜かれないようにするあまり運ばれてラインを下げざるを得ない状況があった。結果的に走らされ続けた加藤に代わって入った渡邊泰基のパスミスが失点に繋がったので加藤が90分出ていたらと思うともう少しサイドでの守備に工夫が求められる。蹴球学で言う同サイド圧縮というか、スライドして逆サイドを余らせてでもCBがズレてくるなりしないとさすがに常時1対2はキツい。相手の1点目はそれでエドゥアルドが釣り出される形で陣形崩れてやられたし。同サイド圧縮していれば打たれる前に上島はカバー間に合ったはず。中も相手1枚に喜田と松原がついていたし。(抜かれた後に松原がすぐに中の相手に対応入ったのは見事だったけど)


・相手のカウンター時に持ち運ばれる時間が長い。これは↑の船木さんの記事にもあった、普段の練習をピッチを2つに割って違うメニューをこなす、ってので攻撃と守備に分けていたとしたらその弊害でなかろうか、と思う。要するに攻める人守る人が5人づつ割れているように見えた。攻守結合部分のマークの受け渡しが曖昧と言うか。状況的にすぐ奪ってショートカウンターにすれば良さそうなものを、万が一守備者(ファーストディフェンダー)が外されたら一気に数的不利な状況で攻め込まれるから守る際に時間を稼ぐ形にしかできないのではないか。これは今後の時間をかけて練度を上げていく形になるのだろうが。

 

・交代選手が試合に入れていない。天野は入ってしばらく消えていて、水沼は喜田へのパスをカットされピンチを招き、宮市は決定的なシュートを3つも外し、植中は最初何もやらせてもらえず、渡邊泰基は失点に直結するミス。個人的にこれはとても気になった(試合中持ち直した水沼と天野はさすがの貫禄)。チームとしてのやり方が定まりきっていないこの時期に国外での試合だからある程度は仕方ないとも思うが少し残念に写った。少なくとも、リードした状態であれば松原の最後のあの退場はなかったと思う。

 

日程見て驚いたけど、Jリーグ開幕戦の前にまたバンコクと21日に日産でやるんだね。リーグ開幕前にACL終了だけは勘弁してほしい。
できたこと、できなかったことを整理して来週迎え撃ちたい。今季初勝利をホーム日産スタジアムで。頼むぞ、マリノス

 

 

経験者でもサッカーを見る目が養われるくらい面白い本です。