prairiestreetの日記 その2

スポーツを通じて思うところを書きます

AFC ラウンド16 横浜F・マリノス ー バンコク・ユナイテッド

マリノスは4-3-3でスタメン変更は一人。

FW エウベル、A・ロペス、ヤン・マテウス

MF ナム・テヒ、喜田、渡辺皓太

DF 渡辺泰基、エドゥアルド、上島、加藤

GK ポープ・ウィリアム

 

前回のアウェイゲームで退場した松原に変えて渡辺泰基を左に入れ、左から右に加藤を動かす。

 

結果は延長後半、120分でA・ロペスのPKで均衡を破り1−0で勝利。
マリノス史上初、ベスト8へ進出。

 

良かったところ

・交代選手がことごとく当たった。天野がリズムを生み出し宮市が仕掛ける。その仕掛けは永戸が入って更に加速。永戸がいるとマリノスサッカーが復活したようにも見えた。山根は昨シーズンよりタフな戦いができるようになり、うまいだけの選手じゃなくなったように見えた。そして村上の突破からPK獲得。

・押し込み続けた。ボールをキープし続けることができたから相手はどこかのタイミングでカウンターで仕掛けようとしていたと思うが、それすらさせないくらい保持し続けた。

・加藤、喜田、上島、後半からのヤン・マテウスは良かった。喜田は本当に引退のときにはクラブ史上最高の選手になってくれるんじゃないかと思わざるを得ないくらい、戦う姿勢が伝わってきた。上島も、相手のワントップをポストプレーではよく抑えていたし前を向かせなかったし効いていたと思う。加藤は右も左もできるし、一人動き出しを続けて可能性を感じさせるような動きをずっとしていた印象。さすがに75分過ぎくらいからは疲れは隠せなかったが十分にマリノスにフィットしているのが良かった。

バンコク・ユナイテッドの選手たちは試合後負けたにも関わらずマリノスのゴール裏に挨拶に来てくれたのを見て、本当に素晴らしいチームだなぁと思った。代表だけでなくクラブレベルで外国のチームとやり異文化体験につながるなら、サッカーの未来は明るいと思った。

 

悪かったところ

ボール支配率68%、シュート37本(枠内シュート5本)、コーナー21本で得点はPKの1点のみ。結果勝てたから良し、で終わらせてはいけない気がする数字に見える。

・クロスの意図が感じられない。中に蹴って出たとこ勝負のように見えてしまう。正確さも欠けている印象。

・相手のサイド攻撃時、ウイングとサイドバックが攻め上がってきた時どちらかがフリーになるのが改善されていない。前半特にカウンターで右から攻められた時、加藤は1対2になってしまっていたのが修正できていない。

・前半途中から相手は明らかにペースダウンしカウンター狙いに見えたが、それを受けてしまいボールを持たされっぱなし。結果的に120分のほとんどをマリノスの攻撃で占めていたので相手もカウンターが思うようにいかないから(持ち上がって中に入れても誰もいないなど)良かったものの、マークを外す動きがない。延長後半やってたけどできるならヤンマテウスと宮市のサイドを変えるとか、横の動きを繰り返してマークを何度も受け渡すような形にしてズレを狙うとか…それをやっていたのが喜田なんだけどそれは求めすぎ。

・これを見たJのチームはマリノスには持たせれば意味のない後ろで回すのを繰り返すだけとバレてしまった。同サイド圧縮だけかけてスライドをきっちりやればまず問題ない。ヤンマテウスもエウベルもポンポンクロスを上げるわけではないしね。解説の水沼さんも言ってたけど、キープし続けるより後ろで回し続けるよりシンプルに縦に入れる、縦に仕掛けるほうが相手が嫌がるのはそのとおりだと思った。

 

とはいえ、Jのシーズン開幕前にベスト8進出とまず結果が出たことを素直に喜び、こんな素人の指摘なんて夏前には全て解決済みじゃい、ってくらいになってほしいと思ってる。来月にまたACLがリーグの合間に来るから新しい選手たちのフィットも進め、5月の決勝までいって勝ち切ることを願っているし、秋のACLエリートにも臨んでいく準備にもしたい。

キューウェルの初陣ACLベスト16、いい船出になったんじゃないかな。